10:00民主クラブ政調会。恒例のサマーセミナー。今年は、民主党の広報にも掲載された「スウェーデン高い税金と豊かな生活」の著者であり、明治大学教授の星野泉先生から、著書の中身に沿ってスウェーデンを始めとする、OECD30ヶ国と日本との租税負担を国際比較し、税源配分の制度と実態について勉強させて頂きました。GDP比でみたスウェーデンの租税負担率はOECD30ヶ国中、社会保障負担を含めた場合、最も高い50,7%で日本は下から5番目の27,4%となっております。少子高齢化が進み、スウェーデンを超え世界トップの長寿国となって将来の不安が高まっていく中、負担だけは異常に少なく北欧の対極に位置しているのです。星野教授は、個人所得課税と租税負担の状況には極めて強い関連がみられ、租税負担率の高い国は概して豊富な個人所得を税収をもっているとしており、よって富裕層に対する税負担の構造を見直すべきと主張されておりました。また、日本における税源移譲については、国税と地方税の収入は6対4と租税としては国が多く集めているのに対し、歳出は4対6と地方自治体が大きく逆転していることも指摘をされておりました。差し詰め今日は、文京区議会民主クラブ税制調査会かのような勉強会となりました。